FXのリスクとは

別の記事でFXの魅力について書いてきましたが、
FXにはリスクもあります。世の中、そんなに
甘くありません。ですのでリスクも考慮して
FXに手を出すかどうか決めてください。

為替変動のリスク

FXは、元本や収益が保障されたものではありません。
市場の変動によって、儲かったり、損をしたりします。
また、高金利通貨を買って低金利通貨を売ることに
よってスワップポイントと呼ばれる金利差の調整分を
受けとることができますが、このスワップポイントも
市場の変動に影響されます。それどころが金利差が逆転し
スワップポイントを払わなければならないことも
あります。

このリスクを考える時に、重要になってくるのが「レバレッジ」と
「リスク」の関係です。資金を証拠金として預けることに
よって少ない金額でも大きな金額の取引をできるのが
FXの魅力ですが、為替の変動にゆる差損益や、スワップ
ポイントの受払金額は取引金額によって決まるため、
取引金額が大きくなるほど収益、損失額も大きくなります。

例えば、
５万円預け入れて、１ドル１００円で１万ドルを買います。
その後、１ドル９９円になるとすると、
この時の損失額は１円×１万ドルで１万円です。
市場では１円円高に進んだ(1%の変動です)だけですが、
5万円で100万円の資金を動かしていますのでレバレッジは
２０倍、元手の５万円に対して２０％も損失がでたことに
なります。５円円高が進むと預け入れた５万円分全てが
消えてしまいます。

実際の取引では、FX業者が設定した最低ライン(たとえば
１万ドル当たり３万円)を割り込むと、強制的に決済されて
損失が確定しまいます。４円以上円高が進むと取引が維持
できません。逆に儲かって、４円以上儲かると資金が
倍になるので、ハイリスク・ハイリターンな取引と
言うことができます。

２．流動性のリスク

大きなにゅーすがあって外国為替市場全体の取引量が
減って、取引ができなくなるリスクです。外国為替市場は
１日に２００兆銭以上の取引がある世界最大の市場で、
株のようにストップ安・高というのものが存在しないため、
株式市場と比べて、株式市場と比べて流動性は低いですが
大きなニュースが発表された直後は、値動きが激しくなり
取引したい水準でうまくできないリスクもあります。

３．システムのリスク

外国為替証拠金取引は、ネット回線を使用して自分のＰＣから
取引を行うため、ネット回線のトラブル、FX業者のサーバー
トラブルなどによって取引ができないというリスクがあります。
自分のＰＣの操作ミスによるご発注のリスクもあります。

４．信用のリスク

FX業者も会社です。財務状況の悪化や倒産によって取引が
できなくなることがあります。FXは１９９８年に誕生しましたが
当時から財務上よくない業者がありました。

２００５年７月　改正金融先物取引法の施工により、
５０００万円の最低資本金や自己資本規制比率などが決められ
財務状況がよくない業者は排除されましたが、銀行と比べると
土台が弱いため、倒産に対するリスクも頭にいれる
必要があります。

最近だと、顧客から預かった証拠金を信託銀行に預託して、
会社の資金と完全に分離して管理をおこない、倒産時の
顧客から資金を保護する仕組みを取り入れる業者も増えて
きました。こういうことが広まることで信用リスクも
軽減できます。